平川のビューテラスの家
平川市の田園地帯に立地する60代シニア層向けの住宅です。同様の事例では平屋が主流ですが、今回の敷地では岩木山が望めるようにしたいとの要望がありました。そこで、屋根付きの眺望テラスを2階に提案。
歳を重ねても眺望テラスへのアクセスを阻害しないように、階高は低く抑えて階段は登りやすい寸法としました。見た目以上に登りやすいと好評です。
一方、内部はナラ材を用いた落ち着いた勾配天井により、広がりのある住空間となっています。外部からは想像が及ばないため、誰もが中に入ってその広がりに驚きます。間取りは回遊プランを提案。玄関からパントリーを経由してキッチンへと至る生活動線を用意しています。また、部屋の移動を短くできるよう、夫婦二人暮らしだから可能な裏動線も提案。ぐるぐると回れることで実際の面積以上に広く感じる不思議な住まいです。
(リプラン 東北のデザイン住宅2021掲載)
(ジャパンブランドコレクション2022青森版 掲載)